白菜の種まきが遅れてしまった話

失敗談
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秋野菜の代表、白菜。

秋の種まきの時期が遅れてしまった。白菜もうだめだー育たない、と

放置していたら、見事な菜の花になって春に食べることができたという話です。

2018年・9月

9月ももう終わる週末。

結局、この2日間の晴天時に畑に行ったと思いますか?

行かれませんでした。そして今、雨が降り始めました・・・。

晴天が半月ぶりに2日間も続いたのにね。

残念。

もういいや、できるときにやればいいんだ。

そんなときに思い出すのは、去年の白菜のことです。

初めて、借りた畑で白菜を育てたときの話です。

それまで、白菜は育てたことはありました。

育て方は知っていました。

9月初めに種まき、あるいは苗を植えて。

雪が降る前に収穫。

でも、自分で畑を借りるところから、全部一人で最初から終わりまで全部という感じでやってみたのは、今回初めてでした。

しかも種をまくところからやってみた。

ダッシュ村みたいでワクワク。

ただ、始める前から「これ、失敗」ってわかっていました。

それはなぜか。

もうそのとき10月の終わりだったからです。。。

今年の状況と同じです。やっぱり仕事が忙しくて全然畑に行かれなくて、

やっと時間をつくって、せっかく買った種だから、ダメ元でまいたの。

そのとき、見知らぬじいさんが歩いてきて、

「何、まいてんだい、今ごろ。ハア?白菜だと?!遅いぞ」

って話しかけてきました。

「ですよね~」ははは・・・。

それで、冬が来て、雪が積もって、白菜は一体どこに。

寒くなってほとんど畑にも行かなかったので、白菜は放置のまま。

こんな感じだから、だめになったと思われる白菜も片づけていないまま、そのまま春を迎えました。

そうしたら、何と。

春になって、朝、畑に行ってみたら、白菜が

いわゆる「とうだち」っていうのかな。

中からむくむく何か緑色の新しい葉っぱが、めちゃくちゃ伸びていました。

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で、それが朝露に濡れて、朝日を浴びてキラキラと輝いていました。

「えー、これ、春にスーパーで売ってる菜の花じゃん」

茹でて食べたらすっごくおいしかったです。

白菜として見たら、小っちゃくて育ってなくて、

これは・・・何?って感じで、

寒くなって固く丸まってしまって、しわしわに枯れた?ようになっていて、

白菜のミイラっていう感じで。

本当は「さっさと片づけろよ」的な感じだったのですが、

忙しかったことを言い訳に、そのままにして、春。

なんと、そこの場所が菜の花祭りになって、花が咲いてきれいな感じになるとは。

カオス!

しかも芽はおいしくいただけるという。

ツナと一緒にクリームパスタにしてみたら、最高でした。

白菜の菜の花は、辛くないのです。

でも、さっぱりとみずみずしく。

だって収穫してから30分以内ですもん。

ちょっと忘れられないおいしさでした。

しばらく菜の花を楽しんでいましたが、やがて花が咲くスピードが速くなって固くなって食べられなくなりました。

そのまましばらく菜の花の花畑でした。

菜の花畑は、そのまま枯れて、種ができていました。

お花がマメになって、枯れたさやの中に黒い小さい種つぶがいっぱい入っているんだなということを知りました。

(これ、マスタードの素ですよね)

「ああ、こうやって種がとれるんだ」って思ったと同時に、

「種取るのすっごくめんどくさそう」と思いました。

結局、種取りはしませんでした。

そのときの種の残りが、毎年、白菜が畑のどこかからか、湧いてきます。

種がいろんなところに風で飛んでばらまかれていて、日光と水分が運良く当たったやつが、何かのタイミングでに芽を出すんだろうと思います。

自分も育てるつもりのない白菜なので、結構放ったらかしにしています。

そのうち淘汰されて、大きい個体がたまに育っています。

そういう白菜(野良白菜)のきれいな葉っぱだけちぎってきて、野菜炒めの具にしてみました。

「種まいたやつは責任持って大事にしよう」と思ったり、

自分のせいで生まれてしまって、勝手に育ってきた個体に対しては、

おいしいところだけ利用させてもらったり。

人間って、矛盾しているなあと思いました。

あと、予測もつかないことがいろいろ起こるので、

(自分が無知なだけだということも言えるんだけど)

自然とか畑とかっておもしろい、といつも思っています。

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