私、野菜が超、超、だいっきらいでした。
保育園のとき私はいつも居残り組。給食のサラダもおかずも酢豚も「オエー」ってなるので、いつも箸でつっついていました。
みんなはお昼寝中。
数人の常連メンバー。
若い女の先生がやってきた。
「ひとくちだけ食べてごらん」
「・・・・」
主任の先生が現れた!
「にんじんとたまねぎ、どっちがいいかな?1個だけ口にいれてごらん」
「・・・・」
園長先生が、あらわれた!
やばい、さすがに緊張。
「おおきくなれないよ~」
「・・・・・。」ポロリと涙こぼす・・・。
強情ね~、普通の子なら諦めて口に入れるのに。
常連メンバーが1人、2人とお昼寝の部屋に行ってしまう。
とうとう私はテラスへ。
毎日毎日、午後の2時間ほど。片隅で1人机に座り、野菜の入ったお皿をじいっと見つめていた。
超暇。
そのくらい野菜が嫌いでした。
チャーハンに入っている玉ねぎも、冷やし中華に入っているキュウリも、全部だめ「オエッッ」って臭いだけでなっちゃう。
牛丼も玉ねぎ入っているからだめ。何なら肉もいらない。汁だけご飯にかけて食す。
そうやって白いご飯しか食べなかったから、すごく痩せていた。今思うと、皮膚の炎症があったかも。
年長組になったとき、すごく優しい先生に変わった。
テラスに出されなくなったし、嫌いなものを食べなくても許された。
そうして小学校へ上がると、いつの間にか・・・。
野菜が少しだけ食べられるようになっていた。
大人になるにつれて、ダイエットとかしたくなり、
そうするとまあ、野菜は食べるよね。
気がついたら野菜の好き嫌いはなくなっていた。
小さいとき、何であんなに頑なだったんだろう。
むしろご飯もいらないやって感じで、外でずっと遊んでいたかった。
嫌なものを頑張って克服するとか、無理に何かに向き合うとか、本当に無駄なことだと思う。
野菜が嫌いだったら、
無理矢理食べさせないでほしい。本当に吐きそうになるのだから。
結局、10年やそこら野菜を嫌っていたのに、
家で食べる野菜を畑で育てる大人になったりするのだ・・・・。
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