こんばんは。
よーこの畑日記ブログです。
今回は、あまりに仕事に行き詰まってしまって、ふとパラパラと昔買った本を読んだら漠然とした不安が解消できたた、という話です。
『残酷すぎる成功法則』数年前に大ベストセラーになった本です。
その木に一生懸命吠えてもむだだよ・・・
Barking Up The Wrong Tree
違う木(見当違いの方向)に吠える犬
という言葉
「見当違いですよ〜」みたいなときに使うそうです。
本人は正しいと思ってそれをやったりしている(猟犬が獲物に向かって木に吠えている)んだけど、その木じゃないんだよね〜
アメリカのブロガー、エリック・バーカーさんの人気ブログ『Barking Up The Wrong Tree』の日本語版の書籍を買ってみました。
ビジネス本、自己啓発的な本です。
題名のとおり、人はこういう思い込みでこういうことをやりがちだよね、とか。
昔から言われてきたことだけど、やっぱり正しかった、こんな科学的根拠が見つかりました、とか。
そんな内容です。
例えば
睡眠不足は本当によくない。
脳の疲労回復には意外と何日もかかる
1晩徹夜して寝不足になると、数日はそのダメージを引きずる
科学的根拠と論文あり
みたいな
外資系企業の会議の勝手なイメージで「そのエビデンスは?」ってすぐ言われそうと思ってますが、アメリカの人を納得させるにはやっぱりエビデンスなんですかね。
日本語版のタイトルは、
残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する
白い表紙に『残酷すぎる成功法則』と大きなフォントであると、正直「うっ」となりますよ。
これ面白いの?難しそう・・・
でもパラパラめくると「あ、そんなことないかも」
そう、長編ではなく、短いコラムをまとめたものなのです。
人気ブログの好評だった記事をピックアップしましたという本。
どこから読んでもOK
日常のふとした疑問を徹底的に検証する!
幸せになりたいな〜とか、成功したいな〜とか。
多かれ少なかれ、そんなことを考えちゃうものです。
それを徹底的に突き詰めて、
『じゃあ、性格が悪い人って実際ほんとに成功しているの?』
とか、
『内向的な人と外交的な人は、実際どっちが幸せになっているのよ?』
『どういう場面で有利なの?』
そういうことが高尚なナイトスクープばりに、徹底検証されています。それこそ論文とか歴史を徹底的に調べて・・・
議論が好きな人は面白いかも。
イヤな奴とは一線を引こう!
今、私、働いていて思うのは
「いい人は損をしがちだよねえ」
「でも、本当に損だけ!?うーん、長い目で見るとそうではないかも」
というふわっという思い。
その「ふんわり」と感じてモヤモヤしていたことが、この本を読んだら「パッキリと」「明快に」「クリアに」なりましたよ、なんか。
いい人って幸せになれないんじゃないかと漠然と不安だったんですけど、そんなことないみたい。
この本にもギバーとテイカーとマッチャーの話が出てきます。
思えば私の人生、損な役回りも多かったけど、まわり回って結果よかった、と思うことも多いかも。
新卒で入った会社で頑張るのを諦めたんですが、あのままずーっと行っていたら、どうなっていたんだろうな、と考えます。
まあ、だからやめたんですけどね。
あの『諦めた、うまくいかなかった、悔しい、悲しい、みじめ』『しょうがない』『どうしようもない』経験。
あとで間違いなく、結婚生活や子育てにプラスになったと思う。
全てが順調で、自信満々で、あの調子のまーんま行っていたら、きっと人の気持ちとかが理解できなくて、どこかのポイントで家庭を失ったり行き詰まっていたと思う。
私の10代・20代、ほんっとマイナスから始まっていたからな〜・・・。
本の内容になりますが、最終的に、一番得するのも一番悲惨な人生の結果に終わるのも、両方ギバーだって。
怖過ぎるんですけど。
要するに、キャパを超えてまでる損を呑んで、尽くしすぎてしまうと、よくないということらしい。
それは確かにそう思う。
快く仕事を引き受けて頑張っていると、難しい仕事やめんどくさい工数の仕事が結構回ってくる。
職場に「あの人がやってくれるから」っていう姿勢の人がいると、優しい人がどんどん大変になっていく。
なんだけど、ほかの依頼先で仕事をしたときに、そのときの大変な経験が生きたりするんですよね。
難しい仕事が、既に自分の中では簡単にこなせるように成長しているから。
違う依頼先で、同じような(いわゆるギバー的な)優しい人にも会えるとうれしい。
あるんですよね、ギバーだらけの優しい世界も。
自分で選んで行けばいいんですよね、勇気を出して。
テイカーの人にまみれて大変だった経験を生かして、自分の周りの環境を、これから少しずつ変えていきたいなと思っています。
具体的には、今頑張っている仕事で他社のトライアルを受けてみようかなと。
そんな感じです!
私のこの本の使い方
なんかこう、仕事で疲れて悩んだりモヤッたりするときってありませんか。
そんなときこの本をパラパラめくっていると、自分に該当しそうなケースが出てきます。
私の場合は、『第6章 仕事バカ・・・・・・それともワーク・ライフ・バランス?』
のあたりが参考になりました。
だいたい、自分で「これでいいだろう」「この方法でいこう」と思って生きているのですが、
それが、その人なりの思い込みや癖で固まっていることってよくありがちで。
それが 合ってるよ〜(諸説あり)
いや、ずれてるよ〜(諸説あり)
という感じで、諸説込み(いわゆるエビデンス)で気づかせてくれるんですよね。
そんな本でした。
買ってよかったなと思っていますね〜。
人に面と向かってこの本の内容みたいなことを正面から言われたら、「ええーーっ」と怒ってしまうと思うのです。
「いや、正論だけどもさ・・・」
でも書籍の場合は、自分で読みたいペースで読み進めるわけで。
嫌だったらパタンと閉じればいいし、面白い!と思ったら読む。
こんな論文も出ていますけど、
昔の偉人や歴史からも証明されていますけど、
あなたはどう思いますか?
始終、こんな感じなので
「ああ、そっか、そうかもね〜」
自分で自分をカウンセリングしてくれるというか、コーチングになるというか。
そんな不思議な内容で、読んでみれば「なるほど」と思うんですよね。
確かに、ベストセラーになるよねと思いました。
実は私は最初から最後まで全部読破はしていないんです。
とにかく分厚い!(読みづらそ〜)
開いても字が小さい!字びっちり(読みづらそ〜)
でも開いたところを読むと、ふむふむ、へ〜ってなる
10行くらい読んだだけでも「へ〜」がある
そんなわけで「よく開いて読んでいる」「何度も開いては読んでいる」という本です。
なーんか行き詰まったな
やる気が出ないな
今の仕事嫌になっちゃったな
マルチタスクすぎて、疲れたな
そんなとき、読んでみてください。
多分、その木に吠えても無駄ですよ〜、見当違いのことをやってませんか〜、という気づきが得られると思います。
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