草取り作業における失敗談

草取りしていて山ほど失敗しまくっています。

数々の失敗談があります。

ちょっと思い出すと切なくなってしまう、昔の失敗。

若かりし頃の私は、ある日、子どもと一緒に庭にいました。

草取りをするためです。

当時、夫も仕事が忙しく、今思うとひどいワンオペ育児でした。

実家も頼らず(というか遠すぎて頼れず)。

帰省の荷物と手間を考えると、家にいた、という感じ。

そんな状況では、仕事もできず。

よく2人の幼児とずっと家にいたなあと思います。

だんだん庭の雑草が気になっていた、若き日の私。

今だったら、

『ねえ(怒)草なんとかしてよ!(夫、あなたが)』の一言で片付くところなのですが。

当時の私は、黙っていました。

この「気になる」ぐあいというのは個人差が大きいものです。

夫の「気になる」と私の「気になる」は大分違っていたのです。

それで私は

夫も草取りしてくれないし、

「(自分が)早く草取りしなければ」

「(自分が)ちゃんとやらなければ」

と焦っていました。

庭で遊ぶ子どもの傍で草取り。

夢中になっていて、ふと振り返ったとき、子どもが思ったよりも私の近くに立っていました。

「コツン」と。

子どものおでこに、草取りの道具が当たりました。

当たり前ですが子どもって大人より身長が低いので、

ちょうど、手に持った物が頭の位置に当たるくらいの高さだったのでした。

振り回したわけではないので、幸い、けがはありませんでした。

でも、盛大にショックなわけです。

草取りの金属の固いところが、かわいいおでこに「ゴッツンコ」したのですから。

子どもはそのまま尻もちをつき、びっくり顔でした。

特にけがはなさそう。

ただ、すっごくすっごく痛そう。

あ、泣く・・・。

でもそのとき、なぜか泣かなかったんです。

何て言ったらいいのか、複雑な表情をして、

「あ、(大好きな)お母さんは悪くないから」

「ここは、泣いてはいけない」

みたいな顔でした。

道で転んだときには大泣きするのに、なぜかそのときは泣かなかった。

金属の道具が当たって相当痛かっただろうに。

たんこぶもできただろうに。

でも私が、必死の形相で草取りしていたので。

余裕もまるでゼロでしたし。

きっと、気になっていつもよりも近づいてきたんでしょう。

『こっちが、泣いてしまうよ!!』

私は楽しく草取りしていませんでした。

早く終わらせようとして、イライラしながらやっていた。

今思えば、若いお母さん、とてもがんばっていたと思います。

フツーに夫がやれよと思うよね、今は。

とにかくそのとき子どもは全然泣かなかったです。

もう逆に私がショックで。

「うわーん」って泣いてくれれば、「ぎゃー、ごめーん!本当にごめん」ってなるのに。

えーーーって、思ってしまいました。

泣くの我慢をされると・・・逆に申し訳なさMAX。

草取り作業、危険じゃん。

「子どもと一緒に◯◯」

なんて無理じゃん。

外は危険だよーーー、

草取りの道具は金属だよーーー。

子どもと一緒になんちゃら(畑仕事とかピクニックとか)、

言葉の響きはとてもいいけれど、

実際、超危険があるじゃん。

子育てって大変だーーー。

責任重大だーーー。

この子を死なさず、傷つけず、火傷をさせず、

笑顔で大きくしてあげるって、

実は何てハードルが高いんだーーー。

と思ってとてもショックを受けました。

何で子連れでこんな危険なことしていたんだろう。

草なんて生やしておけよ。

予測できたはず。

なんてひどい親なんだと、自分を責めました。

それからは「何事もほどほどに」を心がけるようになりました。

「完璧主義」「ちゃんとしなければ」「がんばらなければ」

が、必ずしも良い結果につながらないということ。

身にしみて感じた瞬間でした。

確かに、時にはがんばる場面もあるかもしれない。

でも・・・、でも・・・。

けがしちゃったら元も子もない。

「おでこコツン」程度で済んだからよかったものの、

もし目に当たっていたら。

道具っていうのは、使い方次第で恐いものなんだな。

危ないものなんだ。

手袋するのも大事だし。

一次産業に従事する人が減っていくって、こういうことなのか。

なるべくなら、自分の大事な人に危ない仕事はさせたくない。

うちの親が兼業農家だったことも納得。

私があまり畑に行った記憶がないのも納得。

そこまでぐるぐる考えちゃいました。

その後、「がんばらない」をモットーに育児、家事、家庭生活しました。

でも気をつけないとついつい、針ががんばるほうに振ってしまうんですけどね。

仕事の現場でも、緊張感を強いられるような場面では、

このときの最悪な体験を思い出しています。

「がんばらない」「けがしない」

「まわり見る」「無事に帰る」「生きのびる」

極論かもしれませんが、最低限これだけできればオッケーにしようと思ってます。

まあとにかく「がんばらない」ことですね。

そう「がんばらない」絶対に。

なぜなら、想定外のことが起きるから。

そんなスタンスでいると、意外と落ち着きを取り戻すことができます。

落ち着いたら、仕事に今度は集中!

こんな感じで何とか乗り切っています。

子どもや子育てには、いろいろ教わったなあと

しみじみ思うのでした。

結果オーライならいいし、今は無理でも未来がオーライになれば、それでいいですよね。

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