「抜萃(ばっすい)のつづり」セキュリティ企業 が毎年発行している冊子
ことしも「抜萃(ばっすい)のつづり」が届いた。
きっかけは、たしか日経新聞の記事。
毎年、新聞・雑誌やエッセイなどから抜粋した「選ばれし記事」
それを一冊の小冊子にして、無料でお得意先・顧客先へ送付しているのだそう。
それが「抜萃(ばっすい)のつづり」
私も新聞記事をきっかけに、「抜萃のつづり」を読んでみたくなった。
抜萃(ばっすい)のつづりの入手方法
「株式会社クマヒラ」ホームページの「お問い合わせページ」から。
フォームになっているので、『読んでみたいです。送ってほしいです』という内容で送ってみた。
進み方としては、[よくあるご質問]→[その他のご質問]→[抜萃(ばっすい)のつづりについて知りたい]と進むと、お問い合わせフォームに行ける。
「社会貢献」というページもあり、そこからもフォームに進める。
無料で届いた冊子は、文庫本よりすこし大きく薄いサイズだった。
小学校のころの「文集」を思い出すような、温もりのある紙。
読んでみると冒頭から、
「あ・・・涙が止まらない・・・」
そういう感じになってしまった。
いろいろな方の人生や想いのあふれる内容。
すばらしい冊子だな。ちょっと勇気を出して送ってもらってよかった。
送ってもらったこと自体にも、いろいろ感動してしまった。
大事にときどき読み返していたが、何と!
ことしも冊子の続きが送られてきたのだ。
びっくり。お金を出して買いたいほどなのに。
(セキュリティシステム、金庫、トータルセキュリティ企業「クマヒラ」ホームページより)
“抜萃のつづり”は、書籍や雑誌、新聞から心に残る文章・記事を抜萃し、まとめたものです。創業者の熊平源蔵が社会への感謝、報恩のために昭和6年に創刊いたしました。以来、戦時中を除いて途絶えることなく毎年1回発行し、全国の官公庁や金融機関を始め、地方自治体、教育機関、一般企業、商工会議所などにお届けしています。
36編の珠玉の抜萃
新聞や本、雑誌などを読んでいると、
「切り抜いて何度も読み返したい、大事に手元に持っていたい、また読み返したい」
と思うことがある。
そんな抜萃をされているのが、抜萃のつづり。
36編だった。
目次は、「修養」から。
自然や宗教(宗教といっても、想いや命日といった内容)
そのほか数編。
終盤は、「健康」。
やっぱり健康大事。
謙虚さ大事・・・。
締めは、「笑い・ユーモア」の数編。
抜萃(ばっすい)は、エッセイ大賞や、新聞、雑誌、ラジオから、作者に許可を得て、載せているのだそう。
一般の方だったり著名人だったり、多岐にわたっている。
高齢で元気に社会につながっている方の話が多い印象。
ほっこりしながら、前向きにな気持ちになれる文章ばかり。
ときどきぽろっと涙も出たりしながら、夢中で読んでしまった。
ちょっとカバンに入れて、持ち歩きにもいいサイズ。
ちょっとした待ち時間に出先で読んでいるとき、うっかり涙をこぼれさないように注意。
「本はともだち」という言葉が好き。
本を読むことは、作者の人生に少し触れることだと思う。
行ったことのないところへ旅ができる。
作者から、話も聞くことができる。
エッセイを読むと、いろいろな誰かの人生を、一緒に体験しているような気持ちになれる。
特に悲しい気持ちのときにこのつづりを開くと、効く。
だんだん元気がわいてくる。
それにしても・・・継続させていくって大変
この冊子は、かなーーーり昔から発行されているようだ。
1月29日、創業記念日に発送されているとのこと。
無料の冊子にこんなに予算をとって、事業として継続させていくって大変だろうな。しかも継続中。
会計の勉強をしていたとき、講師の先生がおっしゃっていたことを思い出した。
「会社とは、継続されるもの・・・」
世の中に必要とされるものは続いていく。
必要とされるからこそ、続いていく。
だからこそ、続けられるように会社組織として存在していく。
それが法人。
こんな喜ばれる事業を続けているのだから、きっとすばらしい会社なんだろうな。
畑とかもそうなのだけど、自然に任せて何でも放っておけば、すぐに野となり山となり、だ。本当にあっという間にそうなる。
始めるのはいいとしても、続けるのが大変。
なぜ継続していくのか、理由をしっかり共有して納得しないと、熱い気持ちがないと、続かない。
農作業が本当にそうだった。特に仲間と行うときは。
会社組織も畑仕事も同じ部分があるんだろうな。
大変だけど続けている。
大変さの中に、楽しいことだってあるから。
そんなことをいろいろと想像してしまった。
それにしても、毎年発行を半世紀以上も続けるって、すごいことだな。
大事にとっておいて、忘れたころ読み返す。忙しい日々で忘れがちな、当たり前の幸せを思い出す。
健康、家族、仕事。
あるのが当然で当たり前になってしまって、感謝の気持ちを忘れていないかな?
そんな気づきをもらえる。
抜萃のつづりを読みたいと思ったら、
株式会社「クマヒラ」ホームページの「お問い合わせフォーム」から、抜萃のつづりについて問い合わせることができる。
私は、『日経新聞の記事を見たので、送ってほしい』的な内容を記入した。
個人で問い合わせるのはちょっと気後れがした。
広島市の会社から発行されているようだった。
でも全国に支店もあるようだ。ちょっと勇気を出して問い合わせてみた。
そこから、毎年送っていただいている。
昭和6年から毎年ずっと発行されていて、大戦時の3年間だけ、休んだらしい。
すごい。
あと、冊子以外には、パンフレット的なチラシが何も入っていなかった。
逆に「こんな素晴らしい御社が続くように、何か購入させてほしい・・・!パンフレットが入っていたら何か買う」とすら思ってしまった。
「こんな会社を探して就職するんだ、うちの子どもよ」
とも思う。
私が頂いたのは「抜萃のつづり その七十八」
非売品。
発行所は、広島市の株式会社熊平製作所
印刷部数45万部のうちの1冊を届けてもらった
新しい年が始まり、前向きな気持ちになりたい時期に、ちょうどいいタイミングで届く冊子がうれしい。
本当に、送っていただいてありがとうございます。大事にしています。
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