やる気がないほうが良かったりする

何事もやる気がないほうが良かったりする。

福山雅治のドラマを最近見ている。「頑張れば何とかなる」「頑張ろう!」そんな主人公が熱くてウザくて、でも頑張らないとどうしようもない状態。

「今は、頑張れなんて古いよ」息子が言う。見ている視聴者も本当にそう思う。一体、どうすれば福山雅治の心は折れるのか。ワクワクしながら見ている。本部からは圧力がすごい。そう、お上には逆らえない。

主人公は銀行員なんだけど、多分上に楯突いてしまって、泥舟に乗って営業している。無理難題を出されてしまう。大口の契約も本部が裏で手を回してダメになる。福山雅治の心は折れるだろうか・・・・。いや、多分折れない・・・・。やっぱり、折れない。みんなの雰囲気が変わっていく。

こんなん、ドラマだよーーーー!!!でもこんな爽やかな支店長に頑張ろうと言われたら、頑張ってもいいような気もする。年取ってるのにイケメンで爽やかな人って、胡散臭くて面白い人が多い。ドラマの福山雅治のように。加齢に逆らってこんな容姿を維持していくのは、ただ事ではない。周りにいるもんなあ、こんな感じの人。

昭和のスポーツマンっていうか。昭和の運動部は、「水飲んじゃだめ」「負けたら100周」「往復ビンタ」みたいな感じがあった。平成の子供にそんなことしたらダメ、あり得ない!平成の子供が面白がって福山雅治のドラマを見ている。

もう最近は、頑張ってもダメ。頑張らないようにして力を抜くっていうか、肩肘張ってないほうが良かったりする。何事も続けないといけないと思うけど、ある程度の熱量を維持していくのは大変。頑張り過ぎてパンクして火が消えちゃうくらいなら、頑張らないで、でもだらだらだらだら継続して続いているほうが成果になっている。

みんな言わないだけで、頑張ってる。すんごい頑張っている。福山雅治みたいに「頑張ろー!」「俺、頑張る」みたいに口に出さないだけで。

前、半沢直樹シリーズの銀行員のドラマとかで、悪い奴だった人たちが、このドラマではめちゃくちゃいい人。それも面白い。イケメンで主人公の福山雅治が、すんごいウザい。みんなウザいと思っているけど、どの辺で折れるかな~と思っているとドラマのような奇跡が後半で起きる。

こんなん、ドラマだよーーーー!毎回思う。

この感覚が、すっごくおもしろい。コナン君の映画を見るときと同じ感覚がある。今はこういうのが流行っているんだなあと思う。仮面ライダーとかジャニーズ的な若手のかっこいい俳優さんはあんまり出ていなくて、おじさんばっかり。昭和の世代の人が共感する内容だけど、ウザいくらい昭和感の頑張ろーを全面に熱く出していて、それが逆にティーンたち(うちの子供)の心を掴んでいる。USAとか流行ったのも、多分こういう感じ?

頑張らないようにしたほうが、多分いい。そういうふうにしている。でも頑張っちゃう、言わないけど。で、頑張ってえらい、良かった、みたいなことも多分ある。

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