金曜ロードショーで見たことをきっかけに、漫画を買ってしまった話です。
ナウシカに、まず中学生がはまった
アラフォーの私ですが、漫画では実は小学校か中学校のとき読んだことがあります。
友達がアニメージュを持っていて、みんなで回し読みしていました。
当時は難しくて、とにかく「映画と全然違う」ってことだけ思っていました。
金曜ロードショーで家族でナウシカを見たとき、YouTubeで解説動画とかもいろいろ見たんです。
そのとき「漫画もあるんだけど、内容全然違うよ」っていう話をちらっとしたら、中学生がものすごく興味を持った。
そりゃそうだろうなと思います。
一番刺さる年代だよね。
年末にブックオフで・・・
年末の休みに古本屋で、夫が子どもとナウシカの原作漫画本を買ってきたのです。
100円とかで。
うわ、やめてーーーって思いました。
全巻セットじゃなくて、1巻、2巻、5巻かな?
微妙に気になるじゃんていうラインナップ。
宮崎駿の世界
幼いころ友達に借りて読んだナウシカは、結構トラウマものでした。
ドレイの世界、貧富の差、階級社会、腐った政治、ぶよぶよの王族・・・。
ハッピーエンドに・・・なるの?(てか、話として着地したの?的な)
暗ーい気持ちになるので嫌でした。
大人になってから読むと、また違った視点で見れました。
すごい。作者の頭の中どうなっているの、という。
アラフォーになって読むと、また面白くて。
組織とかの中でもがくクロトワとか、単なる王女様じゃなかったクシャナとか。
ある程度年行ってから、読めば読むほど、ナウシカがやばい奴に見えてしょうがなかった。
ナウシカのサイコパスの扉が開く瞬間が時々あるんだけど、それ以外では本当にいい人。みんなが魅了されちゃう。逆にそこが怖い。
特に、7巻のへんは完全に人間を捨てちゃってる。
7巻は、他の巻に比べても、すごく分厚いです。
そして、グジグジ、ダラダラと問題が山積みだった各国の権力者の緊張感が一気に高まって、世界の秘密の開けてはいけない扉が開きます。
常識がひっくり返るようなことが起こって。
ナウシカが蓋をこじ開けちゃって、破壊して、一気に物語が展開します。
巨神兵がやっぱり壊すんですが、映画ではキモイけど、漫画では可愛い子です。千と千尋の坊的な。
映画では、クシャナは風の谷に侵略してくる悪い王女(庶民の人から見たら)で、魅力的に描かれていますが、漫画では結構違います。
賢くて強くて美しい女性。ゾルディック家のミルキみたいなお兄ちゃんがいっぱいいて疎まれている。
兵士にはすごく慕われている、理想の上司です。
お母さんとの関係はあまり健康的ではないので、ナウシカの境遇とも似ているというか。
クシャナは賢すぎて、密かに殺してしまえというオーダーが出されています。その命令を受けたのが、一番近くにいるクロトワなんですね。
結局、片道切符なのはクロトワも一緒なので、最終的には協力することになります。
最後のほうで登場してきたお兄ちゃん、きょうだいに対してサイコパスみがミルキでしたが、加えて「生意気な女と賢い女は嫌いなんだよね、直してよ」的なひどい発言もしていました。
これは、ナウシカの世界に限らず(男女問わず?)こういう理不尽は、あるあるかもな。
土地と空気が汚染されてて、大きな蟲もいて、危険なこの世界で元気に生きていられる人たち。みんなそれぞれキャラが濃くて、一筋縄ではいかない。
特権階級の人たち。。。
そんな世界をナウシカがどんどんかき回して、登場人物の関係も何もかも、どんどん変化していくんです。たった7巻で。濃い。
これを1冊500円くらいでね、買えちゃうんだから、ブックオフで探しながら買わないで新刊で買おうよ、夫と思うんですが。
せめて全巻セットで買ってよ、夫と子どもたちよ。
そんな年末年始から、半年。
結局、全巻そろわず。
というわけで先日、便利なアマゾンでポチりました。
微妙にプライムデーから外れていましたw
何で翌日すぐ届くの?と中学生が聞くので、
「プライム会員だからだよ」と言ったら、
どこから来るの?と。
アマゾン。そうじゃない、どこから?
アマゾンの配送センターから。日本のどこか?
そんな早く届くの、おかしくない?どうやって届くの。
いやあ、トラックで夜中走ってくるんじゃないか。
ブラックすぎん?
そんな会話を交わしました。
ブラックすぎん?って、お母さんもそう思います(でも便利だから使う)。
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