映画「オデッセイ」みたいになってしまった我が家のジャガイモ

畑の日記

うちのジャガイモは今年、「9月初旬」に植えつけました。

「・・・遅くね?」(わかっています)

しかし、結構すくすく育ったのでした。

大体の野菜って、植えてから90日、3カ月くらいで収穫を迎えます。

そういう計算でいくと9月に植えたってことは12月に収穫ってこと?

九州とかならいいかもしれないけれど、12月、ここら辺はもう雪とか、そんな感じです。

今年のおいもは大きく葉っぱが育っているので、万が一、「オデッセイ状態」※になっても大丈夫なことを祈る。

(※映画「オデッセイ」で主人公のジャガイモが火星の大気にさらされた絶望状態のこと)

土の下では育っていて、収穫はできそうな予感です。

先日、気温が8度を記録しました。

いよいよ冬の到来です。

ジャガイモは結構寒さに強いのですが、さすがに霜が来ると枯れてしまいます。

秋植えのジャガイモは「デジマ」を植えました。

長崎の出島が由来の「デジマ」。

昔、失敗したとき、9月に植えてジャガイモの茎や葉っぱが全然大きくなりませんでした。

最終的には霜に当たって枯れてしまい、全然おいもさんがとれませんでした。

「オデッセイ」という映画を見たんですが、「これは農業の映画だなあ」と思いました。

主人公が丹精込めて育てたジャガイモが一夜にして枯れてしまうシーン。

内容をそこだけ鮮明に覚えています。

むしろそこしか覚えていないくらい。

それでうちのジャガイモが枯れたときも「あ・・オデッセイしてしもうた」と思ったのです。

映画では、嵐で主人公のハウス栽培施設が壊れてしまいました。

火星の大気の激しい冷気で、ジャガイモたちが全滅したのです。

それと全く同じことを、私も以前畑で経験したのでした。

これは絶望だよね

先日、外気温が8度になったので「オデッセイしてしまうんかな」と思いました。

翌日、見に行ったら、てっぺんだけちょっとクタっとなっていて「やばいもうじきなる」という感じでした。

過去には11月の中旬ごろ霜が降りたと作業記録(ノートの日記帳)にはある。

そろそろ、じゃがいも試し掘りの時期かなあ。

こちらの方言で、「さぐりいも」って言います。

【農作業防備録まとめ】

・春はダンシャク、秋はデジマを植える。

・春はあんまり早く植えないこと。適期はGWの前くらいだな。

・梅雨が明けたら秋ジャガの準備をしていく。

・秋ジャガの適期はお盆明け。9月だと遅いぞ!オデッセイ※になる。

・お盆明けなんて種芋売っていないぞ。最悪、夏に収穫した芋を種芋にする。

・種芋、春はカットして植えること。

・秋なら丸ごと植える。どちらも水はやらないこと。

ジャガイモの植えたところを掘ると、大きいジャガイモと小さいジャガイモ両方とれます。

小さいジャガイモを種芋にすればいいですね。

今度からそうしよう。

お盆明けだと種芋がその辺に売ってなくて、それで探しまくっているうち、植えつけがいつも9月になってしまうのです(もっと早く探せ)。

ジャガイモは本当に簡単で手間いらずです。

植えたらそのまんまで、収穫まで待つ野菜です。

根菜類は大体みんなそうです。

※私の場合。仕事も子育て(複数)も夫も家庭も家庭菜園も庭の草取りも・・・なんてマルチタスクしているもので、つい。

サツマイモ、サトイモ・・・。

ジャガイモには土寄せが必須です。

ジョレンという特殊なクワみたいな農機具もいるし重労働。

ビニールシート栽培法などでつくるとおいしくない(と、私は思った!)。やっぱ、土。

土寄せはするほど良くて、てんこ盛りに盛り盛りにします。

一番簡単なのは耕運機のオプションパーツを使って、ガソリンパワーで土寄せしてしまうことです。

私の畑は黒土で結構湿っている土地柄なので、色が白くていいおいもさんができますよ。

失礼を承知で言うと、美人とおブスで例えてしまうなら、美人で美肌のイモは大変美味です。

肌がざらざらしたお芋は、猛暑とか土の質とか種芋の質とかのせいなのか、はっきりわかりませんが、とにかく美肌ではありません。おブスちゃん、とします。

美人(美肌ちゃん)は、肌が薄くて。

切ると、まあ色白、火の通りもよく、すぐ柔らかく煮えます。

素直な感じ。

汚肌のお芋は、なぜか煮ても煮ても火が通らない・・・。

見た目結構大事だよなと感じている、今日この頃です。

※野菜の話です

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