20年くらい前、家の庭の土は、何を植えても枯れてしまう土でした。
なぜか。
それは堆肥が入っていなかったから。
では、
堆肥をたくさん入れてふかふかにすればOK。
その堆肥ってそもそも何か?
腐葉土とか牛ふん堆肥をホームセンターで買ったらいいのか。
たまたま、
遊びに行ったママ友のおうちで「土嚢袋で生ごみ堆肥を作ればいいよ」
と教わったり、「料理で出たごみを、庭の土に埋めておけばOK」と言う人もいたり。
そもそも実家は畑に生ごみを捨てていました。
実家で覗いたグリーンのプラスチックコンポストの中が衝撃画像すぎてトラウマ。
虫が出る、臭い。
そんなこんなで、「結局、何がどうなって一体堆肥ってなんぞや」
と思ったので買ってみましたこんな本を。
海外の方が著者で、家の光協会っていう農協系の出版社から出ている本です。
よくあるハウツー本とは違って、本当に専門的な視点から細かいところまでしっかり書いてあるので、開くと「うっ」となるくらい厚い本で字も細かめです。
内容は、濃いです。
家庭菜園に使うコンポストなら、具体例が絵でたくさん載っています。カリフォルニア大学式とか、バイオ式とか。私は、インドール式を作ってみました。
おかげで、大量の雑草がさばけました。
本業の農家さんみたいに、
「草などは別の畑(専用)に捨て(投げ込む)に行く」そんな便利なものはないし。ゴミに出すととんでもない量なので、畑でリサイクルしてみました。
そもそも家庭でできる堆肥づくりと言いながら、海外の内容なので、大規模にやる場合どうするかもしっかり書いてあります。
字はいっぱいなのですが、図解もたくさんで、かなり実践的な内容でした。
雑誌的な内容ではなくて、事典的です。
わからなかったら逆引きで調べられます。
良い土ってどんなものかとか。
土の団粒構造って何かとか。
何が堆肥に使えるのかという一覧。
どうやってそれを手に入れたらいいのか。
近くにこういう加工工場があったらそこからもらえればいいじゃん的なノウハウ。
読めば読むほど、
「堆肥を上手に作って、土に入れると良いことだらけじゃん」
となります。
表紙に絵で載っているフォークとスコップ。
これは、堆肥を積み上げたり切り返したりするときに使う道具です。
確かにこれ、一番大事だ。
これ欲しいです。
色がかわいい。
持つところがイエローで刃のところがグリーンで。
こういうの、近所のホームセンターには売っていないんだよなあ(ペイントすればいいのか)。
本気で堆肥のことを深く深く調べたい人に、おすすめの本です。字ばっかりの本ですが。
生きているものは何でも堆肥の山に参加する資格があるそうです。海外の本ってそういうユーモアのある言い回しをするから好きです。
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