昔、ハゼを飼っていました。
名前は、ハゼどん。
ルアー釣りが趣味の夫が、つかまえてきました。
当時ワンオペ育児で幼児プラス赤ちゃんを抱える妻を置いて、
シーズンになるとソワソワして、釣りばっかり行っていました。
「ハゼどん釣ってきたーー^ ^」
「へーーーー(興味なし)」
もともと、やたら何か飼っている夫でした。
一応、ザリガニのトップブリーダーの称号を持つ夫は、
金魚
ザリガニ
メダカ
など、次々と水槽に入れては妻に怒られていました。
(子どもの世話をしておくれ)
ハゼどんは、どんな魚かというと、
手のひらサイズ
ぬるぬるしている
どじょうとかナマズっぽいお顔
お腹に吸盤のようなヒレがあり、くっつくことができる
こんなハゼどんが、我が家に仲間入りしました。
どうも、おかしいのです。
毎日、1匹ずつメダカが水槽から消える。
朝になると、1匹減っている。
それはハゼどんの仕業らしいのです。
そして私は夫を叱りました。
商店街の金魚屋から、新たなメダカを買ってきたのです。
「わー、ハゼどんのハンティングワールドだー」
と言って。
そういう意味!?ハンティングワールドって。
ハゼどんが丸呑みしているみたいです。
肉食だったんかい!
しかも夜行性なのか、昼間はそんな素振りを見せないで、
夜に行動するようでした。
夫は、ハゼどんのそういう性格を承知していたのです。
私は知らなかったので、
「ハゼどん、かわいい、かわいい」
とか夫が言っているものだから、おとなしい魚なんだと思い込んでいました。
今もテレビなどでハゼが出てくると、
「あー、ハゼどんだ、ハンティングワールドなんだなー」
と、子どもに向かって話しかけて、
子どもが「?」という顔をしています。
『ハゼ=ハンティングワールド』
『二度と、するなよ!!』
という思い出でした。
生後2ヶ月の子どもを抱える私を置いて、釣り三昧したり、
池原ダムに行かせてくれ!!!と懇願したりして、
当時は夫についてすごく悩んでいた若かりし私でしたが、今は遠い昔のことです。
池原ダムは結局何時間も車に乗って1人で行ってきました。
今、思春期や年頃になった娘たちが、
面白がってそんな話を聞いてくれます。
「パピー、あほだね」
そのうち釣りもたまにしか行かなくなりました。
あのとき、釣りを優先させてあげて良かったかもなと思う今日このごろなのです。
今は、自分の遊びよりも家族を優先するようになり感謝です。
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