シンプルで美味しい野菜の家庭料理が食べたくなったら開く本『料理歳時記』

約12年前にアマゾンで買った本。奇跡のスープの辰巳さんのお母さんが書いた本。料理の本と思って読んでみると、水の無駄遣いや主婦の心得なんかでいきなり怒られてる気持ちになってくる感じの中身です。

この本自体は、昭和52年初版、何と280円。今の文庫よりも小さな字です。

池波正太郎さんの食べ物系エッセイが好きなら、きっと刺さると思う。

春、夏、秋、冬で構成されていて、それぞれの旬の食べ物の美味しい食べ方が、お台所でお姑さんが教えてくれるような口調で綴られている。

だから途中途中で、ちょいちょい

「最近の若い人は、蛇口を乱暴にひねって水・・・」

みたいな感じ。

夏の新じゃがのところで出てくる、小芋の唐揚げは、よくつくった。

①小さいピンポン玉みたいな芋を

②皮ごとひたすら丸揚げ

③粉チーズや塩をぱらり

これが超美味しかったので気に入って何度もつくってみた。

揚げる時間とかはどこにも書いていないんだけど、生の芋がホクホクになるまでって、結構長い。

うちの場合は、20分から30分くらいは揚げ続けた。

簡単なおかずなんだけど、レベルの高いことを密かに要求される。料理って、結構手間と気働きが必要。

ピンポン玉みたいなジャガイモって、そのまま種芋になる。

ジャガイモを収穫すると、全部が大きい芋じゃないから、家庭菜園していると、材料には事欠かない。

土の中では大きい芋だけでなく、小さい芋がたくさんできている。

小さい芋は、水っ子っていうくらい、水気がある。それがホクホクになるまで揚げると、外側はパリッとして中はトローっとしている。

畑のお師匠様は、小さい芋食べるの反対派。気を持っているから(お師匠様のおじいさんがよく使うワード)

特に小さい子供には食べさせないほうが良いのだそうだ。

ほかにも夏のところで、

アイスクリームの作り方。

私は読んだらもうウズウズ我慢ができなくなってしまって、アイスクリームメーカーを買ってしまった。

これ。いろいろ検討してみてこれにしたけど、構造がシンプルで電池も長持ち。買ってから数年、全く交換していないけど全然使える。

そんな、読んでるだけでお腹が空くような美味しい食べ物のお話がたくさん載っている。

そしてシンプルレシピなので、つくってみたくなります。

といいつつ、今日は簡単ハウスのシチューにしてしまいました。あとはレトルト調味料をつかって、ジャガイモとひき肉のグラタン。

全然和の心ではないおかずだった。

シチューの素を使うときは、水の量は3割増しにして、牛乳なんて倍くらい入れると自分の好みの味になります。それでも結構、味が濃い。

デフォルト設定の量でつくると、ご飯に乗せてカレーみたいに食べていいくらい、濃い味。

そんな 最近の味付けの濃い簡単おかずに飽きてきたら、この本を見ながら、シンプルでしみじみ美味しい煮しめや天ぷら、おいしいごま和えなど、つくってみたら楽しいかもしれない。

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