こんばんは。
うちの中学生が興奮気味に、こんな本を教えてくれました。
『鬼滅の刃』に学ぶ 絶望から立ち上がるための27の言葉
ちょっと前のことですが、子どもが部活で怪我をしました。
「全集中の呼吸で早く治してみせる」
と言っていました。
そんなこと言っちゃう子どもたち、たくさんいるんじゃないでしょうか。
お母さんもね、それは『アリ』だと思います!
呼吸は大事だと思うよ。
それくらい、生活の中にあふれているよね「鬼滅の刃」・・・。
さて、191ページの書籍です。
パラパラめくってみると、字も大きく少なめで、すぐに読めちゃいそうな感じ。
タイトルのとおり、
『絶望から立ち上がる』立ち上がりたいときに背中を押してくれるような言葉が、ぱらっとめくった至る所に書いてあります。
孔子の論語とちょっと似てるかも。
どこから読んでも、読みやすい!
本の概要・・・先生とボクのトーク形式
著者は、合田周平さんと堀田孝之さん
合田さんは「先生」、堀田さんは「ボク」
2人の対談形式で進んでいきます。
最初に堀田さんが合田先生を訪ねていくのですが、緊張で汗びっしょりになってしまう。
そんな彼に先生が、まずかけた言葉。
君は、「肛門をキュ」ってしたほうがいい、と。
どんなアドバイス。
肛門をキュ、肛門をキュ・・・。
思い出しました。
家にある単行本で『ヨガの喜び』という名著を。
健康になりたくて、ボロボロになるくらい読んでいました。
その著者と同じことをおっしゃっていました。肛門をキュ。
『クンバハカ呼吸法』といって、腹式呼吸の有名な呼吸法の1つなのです。
呼吸法によって、落ち着くし力が湧いてくるんですよね。
失ったらどうするか、の答え
「先生」は、“最高齢鬼滅の刃ファン”を自称する老紳士です。
人生経験豊富、名誉教授として現在も活躍されている、いわゆる「柱」みたいな存在です。
「ボク」は、「お前も鬼にしてやろうか」って言われたら、ふらふら行っちゃいそうな男性。
巻末にめっちゃ詳しく人生の年表が書いてあるが・・・そこまでぶっちゃけてしまっていいもの?
なんかひっどいブラック職場で疲れ切った経験がおありのように思う。
下限の鬼と煉獄さんがカフェでおしゃべりしているような、そんなノリというか内容です。
そんな感じなので、うちの中学生が、
「この本、めっちゃ面白い!!お母さんもぜひ読んで!」
と図書館で借りてきてくれました。
奥秩父の雲取山が、炭治郎のおうちのあるところ、という設定なのだとか。
初めて知りました。
いつか行ってみたいね、聖地巡礼?
炭治郎はとても悲しい経験をしましたが、逃げずに淡々と、むしろ鬼殺隊として前向きに頑張っています。
・帰宅したら家族全員、惨殺されていた
・妹が生きていたが、鬼になってる!
・突然、人生が180度急展開する。炭焼き職人から剣士へ転職。激しい修行の日々。
・鬼(妹)と流浪の旅に出る
・戦場で隊士として、血にまみれて生きていく
・敵も上司も、めっちゃ理不尽。でも誠心誠意接していく(どんな雑魚キャラ鬼に対しても親切!)
普通、3年くらい寝込んでしまうような、頭がおかしくなりそうな経験をして、それからもっと辛い日々が始まるというハードな日常です。
しかも家族惨殺のくだり、1ミリも炭治郎に非はない。
長男だから、我慢できたよ(という、嘘みたいな話)
普通に生きていれば、みんないろいろありますよね。
実はいろいろあっても、みんな淡々とやってます。
そんな人が世間では大多数だからこそ、炭治郎の生き方や「鬼滅の刃」の内容が「刺さり」、人気なのではないでしょうか。
心を燃やせ!
下弦の鬼一歩手前の「ボク」
悩める男は「先生」に人生相談をします。
先生は、「ボク」にこう言います。
君は何がしたいのかな。
やりたいことに「信念」を持って向き合えているかな。
利他の心で、生きているかな。炭治郎的な生き方は、実はとても大事なんだよ。
『心を燃やせ!!』は、煉獄さんの名ゼリフです。
煉獄さんが88歳とかになったら「先生」みたいになりそう、と思っちゃいました。
そう、先生は御年88歳です。アラフォーで悩めるボクに、『鬼滅の刃を読みなさい』と。
でも、漫画もアニメも見たことがなくても、全く鬼滅を知らなくても、この本は楽しめます。
唯一難しいと言えば、あらすじと登場人物の紹介ページ。
名前・・・何これ、難しい漢字ばっかりですw
先生とボク、メンターと弟子的会話が面白いし、書籍っていう感じもなくて読みやすいので、おすすめの本です!
個人的には、人生の荒波をこうやって先生は越えてきたんだなあと、行間から読み取れます。そうかー、こういうメンタルかあ、と。
例えば、パワハラ上司(無惨様)に怒鳴られたら、どうやってダメージを最小限に抑えるか、その具体的な方法など。
参考になりました!
人生をね、喰って寝て、糞尿の袋として生きるか、情熱を持って煉獄兄貴や炭治郎のように熱く生きるか。
さらっとすごいことを言っている・・・そんなところもよかったです。
私、池波正太郎さんのエッセイとかも好きですが、それと雰囲気が似ている。
なぜか、うちの中学生に刺さった本でした。
母としても、子どもが自分からこういう本を読んでくれるってうれしい、ありがたい限りです!
パワーワード 「柱」
子どもと会話しているときのことです。
すごい怖い先輩の話になって。
子どもが言うんですよ
子「〇〇さん、すっごい怖い。一緒にいると緊張するから(怒られそう)」
ああーー、気が重いなあーーーって。
私「へえーそうなんだ」
子「本当だよ!!お母さんのママ友の〇〇さんが100倍強くなった感じ」
私「うっそ。柱じゃん」
子「そうなんだよーーー!!!」
鬼滅の刃があまりにも有名すぎて、形容詞的?に使えるじゃん、と思いました。
コメント